パーティシーズンの煮込みとオーブン料理
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あんなに暑かったのが嘘のように突然、ちゃんと冬になりました。
夏は苦痛だった火を使うお料理も、部屋が温まってありがたい季節です。
12月はお部屋も気持ちもほっこり温まる、煮込み料理とオーブン料理です。
年の瀬のパーティシーズンに相応しい、洋食の献立を2種ご紹介します。
新献立はシチューとグラタンのダブルメイン!お得な回をお見逃しなく。
↑深い色に煮込んでもくどくないのが手作りの良いところ
クリスマスの週だけ、今年もローストチキンの回を設けます。
丸ごと焼いた鶏の味は格別です。
牡蠣にビーツに、副菜も冬仕様。こちらも見逃せない美味しさです。
↑写真を撮る為の途中経過、出来上がりは飴色に☆
今年のテーマはブリティッシュ&アイリッシュ。
テーマ選定に深い意味はありませんが、寒い国には冬にぴったりな献立が多いのです。
メインはギネスシチュー。
アイルランドで生まれたギネスビールで牛肉や野菜を煮込んだブラウンシチューです。
ブラウンシチューは得意料理のひとつでして、市販のデミグラスソースやブイヨンなどは一切加えず、素材からこの色を引き出していくんです。
この色が作られていく過程をぜひ皆さまにお見せしたい…
お手製のビーフシチューは優しい味わいで、ビールで煮込むのが特徴のこのシチューは、赤ワインで煮込むものよりあっさりと、ほのかにビールの風味が感じられます。
このシチューには、マッシュポテトや紫キャベツのマリネを添えていただくことが多いので、サイドディッシュに作ります。
マッシュポテトを作ったら、まずはコテージパイを仕上げましょう。
アイリッシュコテージパイとは、グラタンの一種で、パイ生地は使わず、そしてホワイトソースも使いません。
お肉や野菜をイギリスの伝統調味料で味付けしたフィリングを詰めて、マッシュポテトを敷き詰めて焼いた、主役を張れるボリュームのあるオーブン料理です。
トロリとかかったチェダーチーズもイギリスが原産です。
そして、サイドディッシュのコルカノンにもマッシュポテトを使います。
聞き慣れないこのお料理もアイルランドの伝統料理で、ハロウィンや聖パトリックデーに食べられることが多いようです。
マッシュポテトにアイルランド特産のケールなどを加えて作るのですが、ただのマッシュポテトがここまで!と、美味しさに驚かれると思います。
ケールは手に入りにくいかもしれませんので、最適な代用品もご紹介しますね。
↑これがコルカノン、マッシュポテトはクリーミーでクセになりますよ
程よい酸味と甘さに仕上げた紫キャベツのマリネも添えて、ブリティッシュでアイリッシュな食卓の完成です☆
↑紫キャベツがサッパリ、どんどん食べ進みます
定番の献立はクリスマスメニュー、恒例のローストチキンです。
最近はスーパーでも。クリスマスシーズンには小ぶりの丸鶏を販売するようになりました。
とはいえ、丸のまま焼くのはハードルが高いと思ってしまいますよね。
意外と簡単に焼けて、さまざまな部位をアレンジしながら食べ進められ、最後は骨で出汁を取って余すところなく美味しく楽しめるので、ぜひ一度試してみませんか。
「このまま焼けます」と書いてあるスーパーの丸鶏、よく見ると下拵えが中途半端なことも。
臭みなく、中はしっとり外はパリッと焼くポイントをお伝えするので、どうせならより美味しく焼きましょう☆
サイズに応じた紐の掛け方や、テーブルでのカットの仕方、正しい取り分け方などもご紹介しますので、これでいつお呼ばれ先でカットを任されても大丈夫!
↑このあと、しっかり色づいたら食べごろです☆
メインの脇には、パーティシーズンによく合うものを。
前菜は牡蠣のコンフィ。そのまま食べても美味しい牡蠣を、オイル煮にして旨みをじっくり閉じ込めました。
サラダはグリーンの葉っぱにビーツとリンゴを使い、クリスマスカラーを意識します。
焼きビーツの美味しさに目覚めたら、焼き芋焼くときにひとつビーツを忍ばせたくなりますよ。
スープは白い冬野菜を組み合わせて、ほっこりしたポタージュに。
一汁三彩の基本のポタージュをマスターした方なら、きっと簡単に作れます。
↑古い写真なので解像度はご容赦ください…