新年最初の献立は基本の和食をご紹介☆
あっという間に2022年も終わり、新年を迎えようとしています。
近年は暖冬続きだったのに、殊の外寒い12月に震えています。温かいものが恋しいですね。
1月は毎年、和食に立ち帰り、基本の一汁三菜を作るようにしています。
忘年会や新年会、そろそろ日常の年末年始が戻ってきている方も多いでしょうか。
年末のパーティメニューやお正月のご馳走に飽きた頃、冬に旬を迎える食材を使って芯から温まって心和む、日常の食卓にふさわしい献立をご紹介します。

定番献立からご紹介します。
お出汁をちゃんと引いて使う回、毎年恒例になりつつあります。
日本人とは切っても切り離せない「お出汁」の文化は「umami」という言葉が外国の辞書にも載るくらい、今では世界にその存在が知られるところとなりました。
普段お出汁のことは意識しなくても、「何か物足りない」「塩っぱいけど味気ない」「大味」など、お出汁が効いていないお料理を食べた時の違和感は感じたことがあるのではないでしょうか。
この回では、お出汁の役割をしっかり意識して、正しく(でも簡単に)お出汁を引いてみるところから始めます。
このお出汁を使って作るのが、出汁巻きと大根の煮物。
出汁巻きは卵4個使って大きくふるふるに仕上げます。
大根の煮物は豚バラ肉を合わせてボリュームを出したあんかけスタイル、ご飯にもお酒にもよく合い、ご自宅でのリピート率の高い人気お菜のひとつです。
その他、お味噌汁や和物にもお出汁を余すところなく使います。
敢えて具を控えて出汁を主役にしたお味噌汁の滋味深い味わいに、思わず感嘆と安堵のため息が漏れること請け合いです。

打って変わって新献立は敢えてお出汁を引かず、素材の持つ旨みを引き出して味に深みを加えます。
主菜は白味噌仕立ての和風グラタン。
旬のタラや冬野菜を白味噌や長芋で和風にアレンジしたソースでグララン風に焼き上げました。
洋食のグラタンとは違いあっさりと和食に合う仕上がりですが、素材の旨みを引き出して味わい深く仕上げます。


お椀ものは、こちらも出汁を引かずに作れる汁物のひとつ、けんちん汁。
お豆腐や根菜たっぷりで季節を問わず積極的に摂りたい献立ですが、やはり主役になるのは寒い冬ですね。
ただ温まるだけでなく、もともとお寺の精進料理が発祥のけんちん汁は、お通じや美肌効果も期待できるヴィーガンデトックススープでもあります。
汁物でありながら、大きなお椀で主菜のようにもいただける便利なお菜です。

ほっこり系のお菜が続くので、副菜にはさっぱりしたものを。
旬の白菜のちょっと変わった食べ方を紹介します。
ラーパーツァイ(辣白菜)は甘酸っぱく、ちょっとピリ辛の中華料理。今回は柚子を効かせて和食に合わせてみました。

そして菜の花と桜えびを使って、混ぜご飯にしてみます。
菜の花は春のお野菜のイメージですが、実は東京で一番出回るのは、千葉県で1月に旬を迎える菜の花です。
関東圏にお住まいの方なら、温暖な冬の房総に一面に広がる菜の花畑をすぐに思い描ける方も多いかもしれませんね。
菜の花の緑と穂先の黄色、桜えびの仄かな桃色で早春の彩りを意識した混ぜご飯は、ほろ苦さも芽吹の季節を先取りした味わいです。

どちらの献立も素材のお出汁が味を下支えしてくれるので、味が決まりやすく減塩も叶う和食ならではの良さが詰まっています。
冬はどうしても代謝が落ちがちで、味の濃いものを食べるとさらに体が重く冷えにも繋がります。
元気に春を迎えられるよう、ご馳走シーズンの後は優しい和食で体調を整えましょう。
