基本の和食はお出汁から
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今年もあっという間に師走を迎えました。
毎年、新年1月のお教室告知を書く頃になると、本当にもう1年が経ったのかと驚きます。
今年もいろいろありました。来年はどんな年になるでしょう…
どんな年になっても美味しいご飯は裏切りませんので、来年もどうぞ一汁三彩に美味しいものをみつけに来てください。
ただし、美味しいものの為とは言え、日々の食卓に時間とお金をかけすぎるのも考えもの。手をかけるところと抜くところ、メリハリつけてストレスなく美味しいものを作っていきましようね。
↑お出汁をふんだんに使って、優しい味わいを
年初は毎年1月恒例の「お出汁を丁寧に引く」回を今年も開催。
そのお出汁を余すことなく使った基本の和食をご案内します。
新年のパーティシーズンが終わった頃、やさしい出汁で胃と身体をいたわるのにぴったりな家庭料理です。
後半の新献立は、基本の和食とまったく趣きが違うものをと考え、寒い冬にぴったりのチゲを作ります。
副菜もすべて韓国料理で揃えてみました。
せっかく労った胃に、これでもかと旨辛いスープはちょっと矛盾していますが、いいんです☆
↑辛くてアツアツ、寒い冬にピッタリです
前半は定番献立、毎年恒例のお出汁の回です。
日本人とは切っても切り離せない「お出汁」の文化は「umami」という言葉が外国の辞書にも載るくらい、今では世界にその存在が知られるところです。
普段お出汁のことを意識しなくても、「何か物足りない」「塩っぱいけど味気ない」「大味」など、お出汁が効いていないお料理を食べた時の違和感は感じたことがあるのではないでしょうか。
この回では、お出汁の役割をしっかり意識して、正しく(でも簡単に)お出汁を引いてみるところから始めます。
このお出汁を使って作るのが、出汁巻きと大根の煮物、そしてお味噌汁。
出汁巻きは卵4個使って大きくふるふるに仕上げます。
大根の煮物はお肉を合わせてボリュームを出したあんかけスタイル、ご飯にもお酒にもよく合い、ご自宅でのリピート率の高い人気お菜のひとつです。
↑この回は豚バラ肉と炊いていますが、今年は鶏肉と炊き合わせます
その他、お味噌汁や和え物にもお出汁を余すところなく使います。
敢えて具を控えて出汁を主役にしたお味噌汁の滋味深い味わいに、思わず感嘆と安堵のため息が漏れること請け合いです。
続いて新献立は久しぶりの韓国料理です。
寒がりで、さらに辛いモノ好きなので、スンドゥブチゲは好物の一つです。
ぐつぐつとまだ湧き立つ辛いスープから、上顎を火傷しながらフゥフゥいただくお豆腐が堪りません。
魚介とお肉両方が入り、辛さの中にも味わい深いコクがある鍋料理、自作すれば辛さは加減が可能です。
↑お豆腐、卵、野菜…意外と栄養価も高いんです☆
副菜はチヂミ、ナムル、カクテキと、聞いたことがある韓国料理ばかりです。
野菜や海鮮などの具材と、中はモチッと外はカリッと香ばしく焼き上げたチヂミは、日本のお好み焼きとはちょっと違う食感が特徴です。
写真はこれまでに作ったさまざまなチヂミ。
今回はニラと海鮮のチヂミにしようと思います。イカを予定していますが、当日の仕入れによって変わる場合があります。
↑これはイカとコーンのネギチヂミ、イカはチヂミによく合います
↑こちらは桜えびのネギチヂミ、赤ピーマンが鮮やか☆